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中島正明先生の死 ~鎮魂の祈りを込めて~

日本のヨガインストラクターならだれもが知っていると言っても過言ではない、
中島正明先生が急性心不全のため令和3年7月16日に永眠されました。

享年45

鎮魂の祈りを捧げこちらに先生との思い出を残そうという思いと、
ウェルネスな人生をサポートする立場として、
ちゃんとここは丁寧に紡ぐ瞬間なのではないかと思い、
無念さと悲しみを超えた場所から奮い立たせて書きました。

 

17日午後私がいつも通りのプライベートレッスンを受講している最中、
ピン、ピン、ピンっといつも以上にメッセンジャーが入っているなぁと思っていました。

それがまさにヨガ仲間数名からの信じられないメッセージでした。

 

死は誰にでも訪れます

魂は死にませんが、体は滅びます

 

私とほぼ同じ年のしかもヨガの先生の死は私にとってどれほどショックなことか、、、

目次

中島正明先生との出会い

中島正明先生との出会い

中島正明先生(以後マサ先生)との出会いは2013年の京都で行われたイベントです。

まだまだ駆け出しのひよっこだった私はマサ先生に初めてお会いして
「へー!ヨガ業界ってこんなかっこいい人もいるだー」って思って、
Yogaをまだまだなめ切っている時の恥ずかしい頃の私を思い出します。
でもあの時はあの時でとても純粋だった気もします・・・

マサ先生は東京や関東方面中心に活動をされていたので、
関西在住の私はそこからしばらくお会いする機会もなく月日は流れていきます。

しかしある日、Facebookで目に留まった案内文
関西でマサ先生が「ダルマトーク」をするという・・・

「何だ?ダルマトークって?」
内容もあまりわからないまま、
それでもずっと気になっていた先生がせっかく関西にくるのだから
「行かなくちゃ!!」っと思い講座を申し込みました。

これが私がマサ先生の講座を通い詰めるきっかけとなったのです。

初めて行った大阪市内のお寺で行われた「ダルマトーク」

信じられない内容ばかりでノートに一生懸命メモって、話にも釘付けになりました。

私がヨガを勉強していて、知りたかった事が全部そこに詰まっていたのです。
アサナ(ポーズ)以外の大切なヨガの学びがぎっしりでした。
ノートは数冊分今でも大切な私の財産です。

それからほどなくマサ先生の講座は「瞑想」について深めていく内容へと
どんどん深堀されていったのです。

月に一回必ず通って学び続けました。
忙しくても絶対参加するようにしました。

私が瞑想を伝えるようになったきっかけ

私が瞑想を伝えるようになったきっかけ

私は幼いころから瞑想をする環境があり、
比較的子供の時から、不思議な出来事がおこってきました。

これは私が特別ではなく、
瞑想をする脳が出来ているので人一倍「気づき」が起こりやすいのです。
誰にでも起こっていることです。ちなみに幽霊とかは見えませんよ。

マサ先生にも
「あきこさんは、トランス怪獣だからな(笑)」
なんて言われたこともありました。

ない世界を創造するのが得意だからです。

お寺の住職だった祖父の様子を見ていただけで、
特に何か学んだわけでもないのですが
そのような感覚で小さいころから知らず知らずのうちに瞑想をしていました。

そしてそんな私は40歳も過ぎていい年になって長年の謎がようやく解けてきたのです。
マサ先生の瞑想の講座を受けるたびに毎回衝撃を受けることになります。
私に今まで起こっていた事を
「脳科学」と「認知科学」の分野で全て説明がつくことが分かったからです。

講座を受けるたび、そういうことだったのか~とか、
ちゃんと理論的に瞑想は説明がつくんだな!とか
聞いていて感動の連続でした。

ですから上手く言葉にできない部分が多い瞑想のお話ですが、
ここまできれいにロジックを説明できるなら、
私も瞑想を生徒さんに伝えていこうと思ったのです。

それまで瞑想を誰かに教えるなんていう発想も全くなかったのですが、
マサ先生のおかげで生徒さん達に今では指導するようになったというわけです。

たまに生徒さんに聞かれます。「ヨガをやって健康になったのか?」と。
違います。
瞑想があって、健康になることが決断出来て、ヨガに出会ったのです。

オンラインレッスンで行っている
メディテーションヨガのルーツはここにあります。

こうして今もなおマサ先生に教えてもらったことを生徒に伝えているにも関わらず、
私は本当にひどい人間です。

マサ先生から離れるという決断を下しました。

マサ先生に別れを告げた2020年

マサ先生に別れを告げた2020年

コロナ禍となり、
私のようなヨガや講師活動をしている人たちは仕事を失ってしまい、
今後どうしようかと悩むインストラクター達が大勢日本中にあふれ出た2020年。

その時マサ先生は早速そんなインストラクターの為のグループを作り、
「そんな事だからビジネスが上手くいかないんだぞ」
と温かくも厳しいビジネスカレッジを創設されました。
グループは即1000名越え一時は2000名ほど在籍していたのではないでしょうか・・・

ビジネスについて何も知らなかった私ですが、
そこでまさかの瞑想の先生からビジネスを学ぶということを始めたのです。
非常に勉強になりました。
IT音痴の私がコロナ禍早々にオンラインレッスンを立ち上げることが出来たのは
マサ先生のお陰です。非常に学びの多いグループでした。

それに何よりマサ先生の作ってくださったグループのおかげで、
全国のヨガ仲間に出会えました。
これは本当に私の財産です。


それなのに私は、
そこで今までダルマトークで学んでいたころとは違う感覚が起こってきてしまいます。

色々教えていただいた先生から「もう卒業する時期」だと思ったのです。

長年信じてついていってた先生にお別れするのは辛い決断、本当に断腸の思いでした

あることがきっかけだったのですが、、、
もうこれ以上はマサ先生にはついていけないと決断したのです。
自分が大した信頼もなくマサ先生について行ってたと痛感したときは
自分自身の不甲斐なさに落胆しました。

それでも
曖昧にするのが苦手な性格ですし、ご挨拶抜きなんてありえません。

ですからとても勇気が必要でしたが、
感謝の気持ちを込めてメッセージを送らせていただいたことを覚えています。

そして私はマサ先生から卒業しますね「行ってきます」って送ったら、
「いってらっしゃい」といお返事がありました。
それが振り返れば今からちょうど一年ほど前でした。



もうマサ先生とはお別れだと思い、そう言ったけど

確かに言いましたけど

この世にいないのとは違うじゃないですか・・・

訃報を聞いてから現実が受け入れられず、頭の中が真っ白でした



二日目でやっと心の整理がつき
こうしてブログを残す必要があると動き出しました。

セルフ・コンパッション

セルフ・コンパッション

わたしもいつ死ぬかわかりません、あなたも。

マサ先生はかなりパワフルで
それを太くて短い充実した人生だったという人もいるかもしれません。

実際ここ数時間で何人ものヨガ仲間からメッセージが届きますが、
そう言ってる仲間もいます。

答えはわかりませんが

私は生徒さんやクライアントさんに無理をさせたくないです。
自分を大切にしてほしいです

それが自分を幸せにする方法です。


「セルフ・コンパッション」という言葉が最近言われるようになっています。

ご存じですか?

「自分を慈しむ」ということです。

そうしている人は、人のことを恨むこともなく、攻撃することもないのです。
人を憎んではだめなの、もし憎しみが芽生えても
それをどこかでいつか消化してください。
いつか許してください。

それが
あなた自身を大切にするのです。

それが
健康的であり、ウェルネスな人生です。

私は私に大きな影響を与えてくださったマサ先生の死を受け入れ、
今後どのように瞑想を伝え、
ウェルネスな人生をサポートするかさらにブラッシュアップします。

幼少期自然に身についた瞑想習慣を私の第1幕とすれば、

その瞑想方法を見事にスマートに伝える方法を学ばせていただけたのが第2幕。

その方法を教えてくださった先生が亡くなった今第2幕は幕を閉じました。

引き続き第3幕の始まりです。

瞑想は最高のギフト

瞑想は最高のギフト

私達にとって瞑想はよりよく生きるための最高のギフトです。
それはもうとっくに先人たちが証明してくれています。
今さら議論の余地は無しです。

私たちはいつも笑って過ごしたくてもそうでもない時があります。

だからこそこのギフトはより多くの人へ伝える必要があります。


コロナ禍に苦しむ女性が大勢います。

それは負担の多い家事、育児、介護をして苦しんでいる女性が
日本にはまだまだ多いことも理由の一つです。


女性の離職率は男性より高く、
再就職率は女性の方が低いのが現実です。

またフリーランスで起業して好きなことをしているママ達も、
仕事と家事の両立でストレスがたまりすぎです。

結婚したくても出来ない、出産したくても出来ない。
何が原因かなんて複雑すぎてそんな簡単な問題じゃないのです。

そんなふうに苦しむ女性の為に私はサポートできることを全力で行います。

これが私の第3幕にかかげるテーマです。

最後に、、、

気を張ってここまで書きましたが、ぶっちゃけ言うと実は
悲しさに負けて涙が止まらなくて 
インドのRahul先生にメッセージを思わず送ってしまった昨夜でした。

Rahul先生がこんなメッセージをくれました。

one whose mind does not get disturbed on receiving any kind of sorrow, or the mind is not very happy in the sound and who is free from attachment , fear, and anger, such sages is called a sage with a steady mind.
Shrimad Bhagavad Gita: Chapter 2



これからはここまでのことが必要なのか・・・
よもや私のレベルに到底およばないと臆せず
そうだよねとバガヴァッドギーターのメッセージを胸に刻みました。
こういうことを伝えることが今から始まる。



マサ先生が私にくれたたくさんの言葉

「あきこさん、コンテンツ持ってるし、もっとやってほしいんだよな」
「まだ遠慮があるよね」
「自分を下げる癖持ってるんだよな、もっといけるのに」
「これから頼んだよ」
「耳つぼってマジすごいじゃん」

そう言われてここまで来ました。


離れてもまだなお、それにお亡くなりになってからまたもなお、
私の心に衝撃的な印象と使命を残されたマサ先生。

ちゃんと休んでくださいね・・・
スピンオフせずまっすぐたどり着いてくださいね。

真っすぐ大空高く上に向かって急成長し、
割れるときはパカーンっと真っ二つに割れる、まるで青竹のごとく、、、
私にはそんな印象のマサ先生でした。





心中からご冥福をお祈り申し上げます

Akiko

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